高校生へ贈る、「人生」と「地元」に向き合う旅。高校生向け企画「AWAJI COMPASS」が始まります。

こんにちは。島の人事部 イベント担当、洲本市地域おこし協力隊の野口大輔(のぐぅ)です。

この夏、島の人事部では淡路島の高校生を対象とした新しいワンデープログラム 「AWAJI COMPASS(淡路コンパス)」 を開催します。

このプログラムは、単なる企業見学や職業体験ではありません。
地域で働く大人との出会いを通して、自分自身の人生を考える一日。

そして、最後には20歳になった未来の自分に向けて手紙を書く
「タイムカプセル」のようなキャリア教育プログラムです。

◻︎島の人事部が目指していること

島の人事部は、淡路島の中小企業が抱える「採用・育成・定着」という人材に関する課題を、地域全体で解決していくプラットフォームです。

その活動の中で私たちが日々、多くの企業と関わる中で感じてきたことがあります。
それは、「就職活動が始まってから地域を知る」のでは遅いということ。

高校卒業後、多くの若者が島を離れます。それは決して悪いことではありません。島を出て学ぶことも、挑戦することも、とても大切です。

でも、進路を決めるその時に、「淡路島で働く」という選択肢を知らないまま島を離れてしまうのは、とてももったいない。

だから私たちは、就職活動ではなく、そのもっと手前の「キャリア教育」に力を入れています。昨年は洲本実業高校で、島内企業の経営者を招いた「社長トーク」を開催しました。

仕事の話だけではなく、「なぜこの仕事を選んだのか」「どんな人生を歩んできたのか」といった、一人ひとりの人生に触れる対話の時間は、高校生にとっても経営者にとっても新しい発見のある場となりました。

今年はその取り組みをさらに発展させ、淡路島の高校生が実際に地域へ飛び込み、大人と出会い、自分の人生を考えるプログラムとして「AWAJI COMPASS」が誕生しました。

僕らは思ったんです。

◻︎1人の大学生の想いから生まれた。

実はこのプロジェクト、教育大学に通う1人の大学生から始まりました。
洲本市出身の彼女は”人生のきっかけを作りたい”という想いを胸に教員を目指しており、大学3年生の冬の機会を活用し、島の人事部へインターン生として来てくれました。

「キャリア教育は地域の未来に欠かせない」
そんな熱い想いを形にするため、4ヶ月間のインターンシップの中でキャリア教育に関するプロジェクトを行おうと奮闘してくれました。

自ら淡路島中の中学校・高校をまわり、生徒の皆さんへのアンケート調査を実施。淡路島の生徒が感じている「仕事や未来へのリアル」を掘り起こしました。
その結果をまとめ、先生と地域の経営者へのプレゼンテーションを行いました。

その熱意に、多くの大人の心が動き
「地域全体で、彼らの未来を考えよう。」
そんな思いが広がり、島の人事部の新たな挑戦として、このインターンシップが動き始めました。

多くの大人たちを前にプレゼンを行った!

◻︎高校生が本当に求めていたものとは。

生徒の皆さんに行ったアンケートの中で、印象的な結果がありました。

「どんなキャリア教育プログラムなら参加したいですか?」

その問いに対して、多くの生徒さんが興味を示したのは、企業説明や就職活動の方法ではなく、「自分のライフプランや人生について考えられる内容」でした。

将来就きたい職業はまだ決まっていない。

だからこそ、「何になるか」ではなく、「どう生きたいか」を考える時間が必要なのではないか。
その先に、ありたい姿、就きたい仕事、入りたい会社、が見えてくるのではないか。

◻︎AWAJI COMPASSとは

「正解のない1日。」
このプログラムには、1つの正解はありません。
最初に行うのは、「今日、自分が答えを見つけたい問い」を考えること。

例えば
「自分に向いている仕事ってなんだろう。」
「働くって楽しいのかな。」
「地元で働くってどんな人生になるんだろう。」
そんな自分なりと問いを持って、1日をスタートしていただきます。

その後、淡路島で働く大人たちのもとを訪れ
工場・会社・店舗・現場。
普段は入ることのできない、見ることのできない場所へ足を運び、働く大人たちの姿を間近で見る。

「なぜその仕事を選んだのか。」
「どんな失敗をしてきたのか。」
「どんな思い出地域に関わっているのか。」
人生の話を大人と本音で語り合い、昼食を食べ、1人の人として対話をする時間を設けています。

午前と午後で違う大人にそれぞれ出会っていきながら、多様な働き方や価値観に触れます。
そして最後に、この日の学びを振り返り、20歳になった自分への手紙を書いていただきます。

数年後、「あの日」の自分から手紙が届く。
このプログラムの最後に書く手紙は、大切に保管されます。
そして参加者が20歳になるタイミングで、それぞれのもとへと届けられます。

高校生だったあの日の自分は、何を考え、何に悩み、何を夢見ていたのか。数年後、進学や就職という人生の節目に、その日の想いがもう一度自分を支えてくれる。
そんなタイムカプセルのような体験になればと思っています。

まだ知らない淡路島へ。まだ知らない自分へ。

淡路島には、魅力ある企業がたくさんあります。
そして、その企業には、それぞれの人生を歩んできた魅力ある大人たちがいます。

地域を知ることは、自分を知ること。
人と出会うことは、自分の価値観と出会うこと。
この一日で人生が決まるわけではありません。でも、この日の体験が、将来進路に迷ったとき、人生に悩んだとき、自らが歩むべき道を示す「コンパス」になるかもしれません。

2026年、夏休み。まだ知らない淡路島へ。
そして、まだ知らない自分へ。
そんな一歩を、一緒に踏み出してみませんか。

Writer

のぐぅ

岐阜県出身。
大阪芸術大学でイベントの企画・運営を学び、現在は淡路島・洲本市の地域おこし協力隊として活動中。淡路に来てから釣りを始めた。最近はアナゴが釣れてハッピー。

島の声が、届きましたか?
読んでよかった、と思ったら。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です