企業経営と恋愛に大切なのは「その人らしさ」を尊重すること。【20250715・経営者WSレポ】

企業経営と恋愛に大切なのは「その人らしさ」を尊重すること。【20250715・経営者WSレポ】

 こんにちは、島の人事部広報担当のぽっぴんです。

 淡路島に!夏が!きた!!
ということで、この原稿は今、洲本市の大浜海水浴場の木陰にキャンプ用の椅子を置いて、近くのカフェで買ったアーモンドオレ(アイス)を飲みながら、書いています。
海で遊ぶ人が増えてきました。夏ですね〜。

 さて今回は、7月15日に開催した経営者向けワークショップの様子をレポートします。
このWSは、普段は参画企業の経営者さんたち7、8人くらいが集まって色々なテーマで話し合うのですが、今回は偶然ご欠席が多くて、経営者さんの参加は3人!
ということで、いつも以上にゆるく、でも深く、話し合える時間になりました。

 ざっくりトピックをお示しすると、
・MUKU・福井さんのこれまでや価値観を深掘る! facilitated by KOHさん。
・インターンシップフェアに出展してきた!by 北坂養鶏場・北坂さん。

といった感じ。

 いろんなことを話した2時間(その後の懇親会も含めると4時間笑)ではあったのですが、あえて全体に共通していた感覚を言葉にすると、

 「その人らしいあり方を尊重する」

 とでも言いましょうか。
どういうことかわかりづらい!と思った方は、ぜひこのまま読み進めてください。
それぞれが大切にしている価値観に触れた時間。その模様を、ちょっぴりお届けします。


■前半:MUKU・福井さんはいったい何者なのか。

 まずは、参画企業の一つである株式会社LIGとNPO法人MUKUの代表を務めていらっしゃる福井宏昌さんの活動や価値観を起点に、みんなでディスカッションを行いました。ファシリテーターは、我らが「人の脳内図解化マスター」こと、KOHさんです。

 福井さんは、大阪と淡路島を拠点に、就労継続支援や児童発達支援・放課後等デイサービスといった事業を行うほか、農業で障害がある方の仕事づくりを目指す店舗「MUKU Marche」を淡路市岩屋に開いたり、場づくりとしてキッチンカーや子ども食堂を運営したりされています。
なかなか幅広くあれやこれやをされていることから、「実際のところ、何をされてる方なの?!」と思っている人も多いようで。
KOHさんもそんな印象を抱いていた中、以前、1オン1でお話しされた機会があったそうで、その時に図解化された福井さんのビジョンマップをもとに、その人となりを丸裸にしていきました。

 曰く、福井さんの最大のビジョンは、
「誰しもが、自分の可能性を最大限輝かせられる社会」を作ること

 その実現において、大きな鍵となるのが「環境」です。
「環境で、人は変わる」と福井さんは言います。

 「“できない”人なんていない。ただ“できる”という状況に出会えていないだけ」
「だから、”できる”環境に出会わせてあげられたら、その人を輝かせられる」

 そんな思いで、様々な事業を展開されているそうです。

 さらに福井さんは「99%三日坊主」らしいです。簡単に言えば、すごく飽きっぽい。でも、これだと思ったことにはとことん情熱を注ぐ。とにかく0から1を生み出す=前例を作るのが好きで、そのためなら多少の無理は無理じゃなくなる。
「自分自身がそうした偏りがある性格をしている。僕はたまたまうまくやってこられたけど、世の中にはそんな性格でつまづく子もいる。だからそんな性格やあり方を、面白いと思える社会を作りたい」

 MUKUやLIGでは、その循環を生み出そうとする姿勢に共感した人たちが就職してくれたり、事業を手伝ってくれたりしているそうで、福井さんは「みんながやりたいことをやっている組織」だと表現しつつも、「信頼関係が築けているからこそ成り立っていますね」とおっしゃっていました。

 確かに、KOHさんが作ったビジョンマップを見ながら福井さんのお話を聞くと、福井さんが手掛けている様々な事柄には一貫しているポリシーがあるように見えてきます。
それがまさに、「その人らしいあり方を尊重する」という感覚でした。
その上で、誰もが輝ける社会にする。

 WSに出席していた他の経営者や島の人事部メンバーにとっても、福井宏昌という人物がいかなる人物なのか、あらためて深く知る機会になりました。

 KOHさんが最後に言っていた言葉。
「話を受ける器を作ると、人の話を聞きやすくなる」

まさに!
器ができたことで、より解像度高く、福井さんの「あり方」が見えた気がします。
ちょっとこれは、ぜひより多くの人を深掘りしたいなと思ったぽっぴんでした。


■後半:北坂養鶏場・北坂さんの「出会いのデザイン」

 後半は、北坂養鶏場代表・北坂勝さん(通称:まさるっち)から、大手就職支援サイト主催のインターンシップフェアに出展したエピソードを共有していただきました。

 4、5年前から何度目かの参加だそうで、実際に現場を見られた方によると、今回もブースは大盛況だったそうです。フェアでは、20分ほどプレゼンテーションして、10分休憩のサイクルを8回も。なかなか大変です。

 「就活ってコンパみたいな感じやと思っていて」

 いきなりそんな一言からスタートしたお話。
というのも、これまでに就職してくれた人のことを振り返って考えてみても、北坂さんの理解としては「畜産が好きだから話を聞きにきたというより、面白そうなブースがあるから来てみたら、たまたまそこが養鶏場だった」という人が多いそうです。
だから、「職種や仕事の内容よりも、働いている人の人柄とかその姿勢、想い。それを、どう見せるかが一番大事なんじゃないかと思う」とのこと。

 実際、北坂さんは家業を継いでからブランディングに非常に力を入れておられて、それまで全く養鶏に興味がなかった人たちも門を叩いてくれるようになったそうです。

 だから、インターンシップフェアに出展する際のブースの装飾や服装も「自分たちらしさ」を大切にし、スーツではなく私服で臨んだそう。
スクリーンに動画を流したりして、他のブースよりも少し特徴的な雰囲気を出すことで、「なんか変だけど気になる」と足を止めてくれる学生もいたそうです。
そして何よりも、そんな北坂養鶏場の雰囲気に惹かれる人を、北坂さんたち自身も、求めているということ。

 「ブランディングをうまく機能させるためには、まずは自分ってどんな人かという理解が必要。その上で、どんな人に興味を持ってもらいたいかを深掘りするのが大切

 「やっぱり、恋愛と同じですよ」と笑う北坂さん。なるほどなるほど。確かに通ずるところはけっこうあるかもしれません。いや、納得です。

 採用活動というよりも、「出会いの場をつくる」という感覚が近いのかもしれません。
やっぱり、自分を含めた「その人らしいあり方を尊重する」からこそ、いい出会いが生まれるんだと思います。

 また、北坂さんの言葉で大切だなと思ったのは、「リクルートブランディング」について。
求人時に、何をしたらいいかを考えるのも大事だけど、日常的に行なっている商品のブランディングが、結果的に求職者の「この商品を作っているのはどんな人なのか」とか、「どんな想いで作られているのか」「その人たちと一緒に働いてみたい」という意識につながる、と。
だから、「日常的にやっているブランディングと、リクルートブランディングを別の次元のことではなく、深いところで繋がっているんじゃないかと思う」というのは、核心に触れるお話だったと思います。

 ブランディングに悩まれている企業経営者の方も多い中で、どのような意識でそのあたりに取り組んでいるのかという部分も含めて、ざっくばらんに話せる場があるのは、とても意義深いことなのではないかと思ったぽっぴんでした。


■チェックアウト:気づきを言葉に

 最後は、いつものように緩やかなチェックアウトの時間。
それぞれの言葉から、今回の学びがじんわりとにじんでいました。一部、ご紹介。

  • 「なんかやっぱり、緩やかに喋れる不思議な場所ですね、島の人事部」

  • 「自分たちの良さを突き詰めて、深めて、どう伝えるか。よく見せるより、ありのままの良さを、伝わる人に伝えることが大切だと思えた」

  • 「“モテたい”が最高のモチベーションになる」

  • 「企業も人も、未熟でいい。より良い状態は一緒に作っていくもの。そのための出会いをどう作るかですよね」

  • 「やっぱ恋愛だ笑」


■リスペクトフルな淡路島

 一見バラバラに見える話題も、共通していたのは「その人らしさ」を起点にするということでした。

 みんなが輝くにはどうすればいいか。
自分は何にときめくか。何に違和感を感じるか。
そんな自分にときめいてくれる人はどんな人か。
その人をよりときめかせ、輝かせるにはどうすればいいか。

 組織を作るのは人。だからこそ、ひとりひとりが自分らしいあり方を見つけて、それを尊重し合える空気感がとても大切になってくるのかもしれません。

 なんだかそれって、めちゃくちゃ素敵なことだな〜企業経営って難しいけど、そうやって考えると、すごく人間らしい営みなんだなあ。そして、淡路島にはそんな土壌があるのかもなあ、と思ったぽっぴんでした。

 ご出席いただいた経営者の皆様、ありがとうございました。
引き続き、よろしくお願いいたします!!!

Writer

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ぽっぴん

滋賀県出身。
読売新聞で新聞記者として勤務した後、独立して現在はフリーのフォトグラファーでライター。関西を中心に色んな写真を撮ったり、文章を書いたりしています。好きな食べ物は「ばーちゃんの手作りカレー」。

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