経営者と共に歩む「ミギウデ人材」とは、役職ではなく、「姿勢」だ。【ミギウデWS全4回レポート】

 こんにちは、島の人事部広報担当のぽっぴんです。

 この度、島の人事部では2025年11月〜2026年2月にかけて計4回、「ミギウデワークショップ」を開催しました。
 働く人向けと、経営者向けの2部制で、それぞれ「経営者の隣で一緒に悩み、課題を解決し、成長していくミギウデ人材」になるための考え方と、そうした人材を獲得・育てるための心得などを考える内容になりました。

 今回は、「働く人編」の全体を通した中身をレポートしたいと思います。

 まず初めに、このWSで掲げたテーマはシンプルですが、正直、突拍子もありません。

「“ミギウデ”になるってどういうこと?」

 こんなことについて考えることは普段、あまりないかもしれません。

 でもだからこそ、その過程を参加者の皆さんが共有しながら「一人じゃたどり着けなかったかもしれない考え」に至る様子が、とても暖かいワークショップになりました。

▽初回の記事。

https://tieonawaji.com/n/n96cb4fec1128


◼️「過剰性」があなたを救う。

 WSの序盤で、講師からこんな問いが投げかけられました。

 「ミギウデ人材になりたいかと言われて、ワクワクする?ちょっと重い?」

 たしかに、“ミギウデ”って、ちょっと責任が重そうです。
 でも、信頼されている感じもある。

 このワークショップで目指したのは、「自分の喜び」と「会社の喜び」が両立する場所を探すこと。

講師のKOHさん。組織開発の専門家であり、「理解」という行動のスペシャリスト。

 そのために取り組んだのが、「過剰性」を見つけるワークでした。
 そのワークフローは、こうです。

「つい、やりすぎちゃう行動 」を見つける
→そこに潜む根本的な「 自分の過剰性のある動詞」を探る
→ そこに滲む、自分が大切にしている「価値観・信念」に気づく

 たとえば、
 「子どもにぬいぐるみをつくるために、ついついYouTubeで作り方の動画を見まくってしまう」という行動は、

・作り方の動画をいっぱい見る
・作り方を把握する
・学んだことを再現する

 という行動に分解できます。

 つまり、「見る」も、「知る」も、最終的には、「作る」に集約されている。

 そして、その奥には、「かわいいものは自分で作りたい」=「自分で作ったもので、子どもを喜ばせたい」という価値観がある。

 だからこそ、ついついやり過ぎてしまう。
 でもそれが価値観なのだから、“やりすぎ”は、欠点じゃない。
 その人の大事なものがそこに詰まっているんです。

 だからこそ、仕事においても、その過剰性(=天才性、特性、やりがい、才能、努力したいと思える技能などなど、言い方は様々)を伸ばしていくことが大切。

 それを組織としても、個人としても把握して、みんなで補い合っていく姿勢が大切だという考えが共有されました。


◼️「一歩進みたい人」が集う景色

 グループワークの中では、こんなやりとりも。

 「自分は基本ズレてて。段々と、これが働く上で役に立つのかわからなくなった」
 「でもズレてるってことは、他の人にはわからないことがわかる、見つけられるんだから、いいことなんじゃないですか?」

 そこから、空気が少し変わりました。
 この方は、のちにこう話してくれました。

 「今まで“そこまでやらなくていいよ”と思われていたことを、むしろ伸ばしたら、私は生き生きして働けるんじゃないか、と思えた」

 “過剰性”は、抑えるものじゃなくて、活かすものかもしれない。

 この時間は、自分を整えるというより、自分を許したり、そのためのヒントを得たりする時間だった気がします。

 そのためには、そんな組織風土も、重要です。だからこそ、島の人事部は経営者編のWSも同時に開催しているのです。

 別の参加者の方は、WS後、こんなふうに語ってくれました。

 「今やってることとか、次やりたいことに対して、一歩進みたい人が集まっている景色がすごく良かった。」

 この言葉が、このWSの空気をそのまま表していました。


◼️回を追うごとに増していく、熱。

 WS終盤では、改めてこんな整理もしました。

・自分の強みを自己理解する
・自分が快適に働ける状況を知る
・それを経営者とコミュニケートする

 ミギウデとして働くためにまず最初に大切な心得と言ってもいいかもしれません

 そんな情報を元に各々で書いたのが、「ミギウデ宣言シート」。

・したい働き方/絶対NGな働き方
・関わりたい濃度
・淡路島で挑戦したいこと
・報酬の考え方

 自分がどんなふうに経営者にとってのミギウデになれるのか。いや、なりたいのか。それを、各自で宣言します。

 4回のWSのうち、何度か記入してもらうタイミングがあったのですが、回を追うごとに空欄だったところが埋まったり、その文章がより具体的になったりしていて、なんだかグッとくるものがありました。


◼️まずは、自分を知る。その上で、関わる。

 最後には、淡路島で働くことの「ポジティブ」と「ネガティブ」を並べました。

 ポジはたくさん出ました。

・食や自然が豊か
・通勤中の朝日が綺麗
・時間がゆっくりしている
・人の温かさ
・ゆるい余白がある

 一方でネガも。

・車が必要
・市場が小さい
・給料が少ないというイメージ
・「一回外に出たほうがいいんじゃない?」という雰囲気
・力を発揮できる場がない

 これらのネガをポジに変えるにはどうすれば良いのかを、ペアで話し合います。
 あるペアはこんなテーマで話し合っていました。

「そもそも課題が見えていないことが、課題なんじゃないか。」

 淡路島には、観光で人は来る。
 だから飲食店や宿泊施設、そのほかの事業でもなんでも始めたら、ある程度はうまくいく。
 だからブラッシュアップの必要性を感じない。

 それって、ある意味“豊かさ”でもあるけど、成長のブレーキにもなりうるよね、と。

 そんな状況を冷静に捉え、分析する姿勢こそが、一つの「ミギウデ」としてのあり方なのだと思います。

 こうしたやり取りを全体でシェアすることで、人の考えを知る。
 他者を知ることは、自分を知ること。

 それぞれの議論の内容にうなづきながら聞き入る参加者の皆さんは、聞きながら、考えているようでした。

ミギウデになる前に、まずは自分を知る。

 このWSを通じて、あらためて私たち自身も、そんな基本の大切さを思い知らされる場面が何度もありました。


◼️ミギウデって、肩書きじゃなくて“姿勢”かもしれない

 全4回を通して感じたのは、
 ミギウデって、役職じゃないなということ。

 自分の過剰性を受け入れて、
 経営者の視座を理解しようとして、
 ネガをポジに転換しようと考えて、
 「一緒につくる」という姿勢を持つ人。

 それが、ミギウデなのかもしれません。

 具体的に、何を、どうやって、誰と作るのか。
 それは、人それぞれ。
 ただ、そこに共通する姿勢こそが、「ミギウデ」なのではないでしょうか。

 皆さんの中でも、まだ答えは出ていないかもしれません。
 でも、ヒントくらいは見つかっていたら、嬉しいです。

 このワークショップは、
 “ミギウデ人材を育てる場”ではなく、
 “自分と向き合い、関わり方を探る場”だったような気がします。

 それこそが、あなたらしいミギウデとしてのあり方につながっていくはず。

 だからたぶん、WSは終わりましたが、皆さんにとっても、私たちにとっても、ここからが本番です。
 それぞれのあり方実現のために、歩みを進めていきましょう。

 困った時は、ここで得た仲間を思い出し、実際に頼ってみてもいいかも知れません。

 2025年度、最後の連続ワークショップ企画。私たち自身も、多くの学びを得て、終幕しました。
 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 この経験を活かして、島の人事部は2026年度も引き続き、皆様にとって意義深い企画を共創していきたいと思っておりますので、ぜひ、これからの活動にも期待しておいてください!!

 ともに、いきましょう!!

Writer

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ぽっぴん

滋賀県出身。
読売新聞で新聞記者として勤務した後、独立して現在はフリーのフォトグラファーでライター。関西を中心に色んな写真を撮ったり、文章を書いたりしています。好きな食べ物は「ばーちゃんの手作りカレー」。

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